子供を産むことに関する複雑ないろいろについて
「世界に対して文句があるなら子供なんか作るな」
これは、『羊をめぐる冒険』という小説の主人公のセリフ。小説の筋は忘れてしまったけれど、このセリフだけは忘れられなかった。
私は今27歳。結婚して1年目。「お子さんは?」って聞かれることも、なくはない。そういうときは、「授かりものですから」って答えることにしている。でも、なんだか、自分でもどうしたいのかわからない。子供ほしいほしい、って思う日もあれば、自分が親になる資格があるのか、考え込んでしまう日もある。
「産んでくれって頼んだ覚えないんだけど」
かつての私が父と母に投げつけた言葉が、ブーメランのようによみがえる。
夫は、子供がほしいと思っているようだ。そういえば、昔から子供をよくかわいがる人だった。「子供を産んだら自分の都合でしぬわけにはいかなくなるけどいいの?」と言ったら、「孫の顔をみるまでは生きる」と言っていた。どうしていきなり孫なのかはよくわからないけど、それが彼なりの責任のもちかたであるらしい。
命が生まれること、生きていくことはまぎれもない奇跡だ。
子供を育てることは奇跡に毎日出会うということ。
自分がその立場になったら大変すぎてわからなくなっちゃうかもしれないけど、とにかくそれは奇跡なんだ。
私が自分の子供に会える日がくるのかはわからない。もしそういう子がいてくれたら、全力で歓迎するし一緒にいろんなことをやりたい。楽しいこと、うれしいこと、悲しいこと、つらいことも全部ひっくるめて人生って素晴らしいな!と思えるような人になってくれたらうれしいけど、そうならなくても全然かまわない。
いろんな思いがあふれてきては去っていき、まとまりません。まとまらないのはわかっていたけど、書いてみたかった。
今日はこれで終わりたいと思います。