シシドのヒトリゴト

きょうも指先に心をこめて

傷ついても言いたいことを言うあなたを尊敬する

たまに、(この人、生きづらいんじゃないかな)と思う人に出会う。そういう人は、どこにいっても、もめ事を起こしたり、嫌なことに立て続けにあったりする。

先日書いたエントリに出てくるIちゃんもそのひとり。

ikitagari.hatenablog.com

 ここ数日、またIちゃんについて考えていた。Iちゃんの性格や、考え方や、生きる姿勢について。それから、「生きづらいんじゃないか」と私が勝手に思った人たちについても考えた。なぜだかいつも、そういう人たちが気になる。彼らのなにが、私をひきつけるのか。

彼らにはあって、私にはないもの。
それは、「スルーしないしできない、真面目さ」「自分の意見に対する真摯な姿勢」だ。

彼らは、自分が「これは問題だ」と認識したことは、絶対にスルーしない。堂々とまっすぐに、自分の意見を主張する。そうすることは、ほとんどの場合、周囲と摩擦を起こす。摩擦は、彼ら自身も傷つけるけれど、それでも彼らは黙らない。

Iちゃんは、矛盾を感じたら黙っていられない。「分相応」という言葉は彼女の辞書にはない。たとえ相手がお客だろうが、自分の会社の社長だろうが、間違っていると思ったら間違っているという。その結果、職場で迷惑がられて嫌われ者になり、つらい思いをすることになっても。

私だったら。「組織の矛盾」なんて、ほぼ100パーセントスルーする。「そういうこともあるよね」とか、「いろんな人がいるからね」とか言って。関心もなければ情熱もない。ただただ、自分のエネルギーと体力を温存したい。そのために、口をつぐむ。

私は、主張する彼らをみて、すげえな、と思う。美しいとすら感じる。自分が傷つくことがわかっていて立ち向かっていくその姿勢。彼らには「こんなものか」っていう感覚がないのだ。もしくは、そう思うのが怖いのかもしれない。「こんなものか」って思いたくないから、戦い続けるのかもしれない。

たとえ傷口が膿んで、傷あとが残ったとしても、それが勲章になることもある。

私は、傷ついても言いたいことをいうあなたを尊敬します。