シシドのヒトリゴト

きょうも指先に心をこめて

シングル(独身)の人は、これから誰とでも好きな人と結婚できるんだな、と泳ぎながら考えた

こんばんは、シシドです。今日市民プールで体重を計ったら予想以上に増えてたので、鬼気迫る勢いで泳ぎました。監視員の方も若干ひいてました。夫は一緒に泳いだ後ランニングもして、疲れ果てて寝てしまったので今ひとりでこれを書いてます。

 

プールには監視員の人が2人ついていました。ひとりは20代前半くらいの男の子、もうひとりは足の細いおじいさんでした。おじいさんはニコニコして感じがよく、私がロッカーキーを裏返してつけてるのを直してくれました。その時、左手に年季の入った金色の結婚指輪が光っているのを見ました。

 

もし若い男の子とおじいさんが同一人物で、若い男の子が50年後にあのおじいさんになるんだったら面白いなぁ・・・などと訳のわからないことを考えながら泳ぎました。若い男の子である鈴木さん(仮名)には、これから誰とでも結婚できるチャンスがある。一方、おじいさんになった鈴木さん(同じく仮名)には妻がいるので、他の人と結婚することはできません。離婚したら別だけど。

 

私は独身時代、「早く結婚したい」と思っていました。今となるとなんであんなに焦っていたのかわからない。以前ダルビッシュ選手とうわさがあった某ゴルファーの方が「結婚というフレーズに吐き気がする」とおっしゃってましたが、まさにそんな感じ。焦りすぎて吐き気をもよおすレベル。友人の結婚式でもどす黒い感情をおさえるのに必死でした。

 

あの時の私が持っていて、いまの私が持っていないもの。それは「人生を共に生きていく人を、これから自分で選ぶことができる」という可能性です。その可能性の豊かさを、私は呪いだと勘違いしてしまっていた。私は夫を、夫は私を選んだことで、他の人と生きていく可能性をつぶしてしまったのです。

 

夫と結婚したことを後悔してるわけではありません。夫が死にたがるときはつらいけど、19歳からやり直せるとしてもやっぱりこの人と結婚したい。夫もそう思ってくれるといいなと思います。ただ、シングルの人は可能性に満ちててまぶしいな、自分がシングルのときは気づかなかったな!ということを泳ぎながら考えたんですよ、という話でした。

 

 

おしまい。